近年、若い世代の間で生活習慣病が増えているという話を聞いたことがあるでしょうか。
かつて日本では、生活習慣病の症状を「成人病」と呼び、中高年が加齢によって発症する疾病として扱われていました。
ところが現代では、20代や30代といった若い人たちどころか、子どもの発症も目立ってきています。
その背景には、私たちの生活が大きく変化したことが関わっているといわれています。
大きな理由の一つは、現代社会がまさに「飽食」の時代であることが挙げられるでしょう。
今の時代、いつでもどこでも、手軽においしいものが手に入るようになりました。
コンビニにはスイーツや揚げ物が並び、ファストフード店もあちこちに点在しています。
この状況は快適で魅力的ですが、脂質や糖質過多に陥る、いわば栄養バランスの偏りの要因にもなっています。
実際、栄養バランスの偏りは、大きな問題として叫ばれています。
特に、手軽に食べられるものは、野菜が不足しがちで、食物繊維やビタミン、ミネラルといった必要な栄養素をあまり採れません。
手軽さ優先でカップラーメンやレトルト食品ばかり食べた場合、どうしても炭水化物や塩分が多くなり、他の栄養素が不足してしまいます。
また、忙しさから食事を抜く事例もよく見られ、栄養バランスの偏りをさらに加速させています。
加えて、運動不足も生活習慣病の波に拍車をかけています。
テクノロジーの進化によって、私たちの生活は格段に便利になりました。
移動は車や電車が中心で、階段を使わずエレベーターやエスカレーターを使うことが当たり前になっています。
仕事でもデスクワークが増え、体を動かす機会が減っている人も多いでしょう。
さらに、スマホの普及により、家で寝転がって過ごす時間も増えています。
結果、多くの人が運動不足になって摂取カロリーが消費されず、脂肪がどんどん蓄積される状況に陥っているのです。